※少しショッキングな内容かもしれませんので、閲覧にご注意ください。
「時が止まった部屋」
この本は、「遺品整理クリーンサービス」のスタッフさんが、実際にあった現場をもとにして製作したミニチュアの作品集です。
遺品整理クリーンサービスさんは、故人の遺品整理から孤独死があった部屋の清掃までを専門とする会社。
ミニチュアは、孤独死の現場です。
本当に誰か住んでいそうな生活感。
部屋に置いてあるもののリアル感がスゴイ。
実際はこんなミニチュアです。
葬祭業の展示会であるエンディング産業展などで展示されているそう。
賛否があるそうですが、見ていくと考えさせられるものがあります。
2019年に行われた第5回エンディング産業展(8/20~8/22)で展示された最新作は、下記の3点。
【トイレでのヒートショック】
ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことである。比較的暖かいリビングからまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレなど、温度差の大きいところへ移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。高血圧や動脈硬化の傾向がある人がその影響を受けやすい傾向があり、なかでも高齢者は注意が必要とされる。
Wikipedia – ヒートショック減少
ヒートショックを予防するには、住宅内の温度差を小さくすること。
トイレや脱衣所に暖房器具を置いたり、暖房便座を使う、長湯しすぎないことなどが対策です。
【お金持ちの人の孤独死】
この作品のモデルは、政治活動をされていた方の心臓発作による突然死だそう。
防音対策や密閉度が高かったために、発見までに1ヶ月かかったそうです。
お金持ちでも、地位のある人でも、いつ何が起こるかわかりませんね…。
【ペットの多数飼での孤独死】
ペットを残して亡くなった飼い主。
遺族は、残されたペットたちの殺処分を依頼してきたそうです…。
遺族が引き取れない事情もあるでしょうし、飼い主も急に自分が亡くなると思っていなかったでしょう。
もし自分がペットの世話をできなくなったとき、どうするか?ということは、ペットを飼っている方は考えておいた方がいいかもしれません。
題材は「孤独死」というセンセーショナルなものですが、作品を見ていくともの悲しさを感じます。
部屋の中は、生活感であふれているんですよね。
きっと明日も、あさっても、普通に生活が続くと思っていたでしょう。
でもそうではなかった。
「こうはならないわ」
本当にそうでしょうか…
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